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2018.06.01
よくあるご質問
Q.フィラリアの予防薬を飲み忘れたらどうすればいいですか?

そもそもフィラリアの予防薬とは?


まずフィラリアの薬は予防薬と言われていますが、
実際は駆虫薬であり体内に入ったフィラリアの幼虫を薬で駆除するものです。

つまり前回の投薬日から1ヶ月間に感染したフィラリアを駆虫します。

フィラリアの薬は蚊が出始めて1ヶ月後から、蚊がいなくなってから1ヶ月後まで飲む必要があります。

フィラリアは蚊によって感染し、感染した子虫は約2ヶ月程度で成長して血管内に移動します。
フィラリアの薬を飲み忘れてもし感染していた場合、心臓に移動した成虫にはフィラリアの薬は効きません。

よってきちんと1ヶ月おきに予防薬を飲ませる必要があります。
また蚊が出始めた最初はまだフィラリアを有する蚊が少ないため感染するリスクは少ないですが、
最後の予防月が最も危険であり、飲み忘れると次の予防は春になるのでその間に子虫は心臓内に移動してしまいます。
最後の予防月は必ず忘れることのないように投薬してください。

そして予防薬を飲み忘れた場合ですが、そのまま投薬を継続してください。

飲み忘れている間に感染しているかはすぐには分かりません。
感染しているか分かるのは飲み忘れてから半年以上経過してからであり、すぐ病院に来て検査してもわからないのです。

投薬の際の注意点

ただし感染している状態での投薬が危険な場合が1つあり、それは感染していて血液中にフィラリアの子虫(ミクロフィラリア)が存在する場合です。
この時に予防薬を与えると子虫が一気に大量に死ぬためアナフィラキシーショックで死ぬ可能性もあります。

とはいえ、もし感染していても半年以上は子虫が生まれることはありません。
もし飲み忘れてもすぐに子虫が生まれる訳ではないので
予防薬の継続は決して危険ではありません。

逆にもし感染していても、その後感染を続けないよう予防することは大切です。

本院ではフィラリアの予防薬を処方する際に、たとえ去年しっかり予防していても必ず血液検査で子虫の有無を確認します。

それは不慮の事故で上手く予防できていなかった場合に、重篤な副作用で死んでしまうリスクを減らすためです。

まずは一度ご相談ください!

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