眼科
愛犬愛猫との暮らしの中で、こんなお困りごとありませんか?
- 目やに・涙がおおい
- 目が見えにくそう
- 目をよくこする
- 目が白くみえる
眼科のご案内
動物の眼の病気には人と同じ疾患もあれば、異なる疾患もあります。
一般的な全身の検査とは異なり、専門的な機器を用いて検査を行います。
目やにが出る、涙が増えたなど急な変化や症状が見られたら、眼科を受診していただくことをお勧めします。
また、定期的な眼科の健診を受診していただくことで、早期の治療を開始することができます。
定期的な健診を受けることで、気づかなかった眼の症状に適切に治療を行うことで、
早期から治療が開始できたり、病気の予防や進行を遅らせることが期待できます。
眼に関して気になることがありましたら、些細なことでもご相談ください。
診察までの流れ
1.はじめての来院時
まずはしっかりと問診、一般身体検査を行い、目の状態を把握します。その上で、目以外の基礎疾患の疑いがある場合は、血液検査などの追加検査も必要に応じて実施します。
2.治療の開始
目の状態にあわせた治療をおこないます。目の治療の場合には、基本的に点眼薬や眼軟膏による治療と、必要に応じて内服や外科的な処置が必要な場合もあります。
3.治療の評価
角膜潰瘍などの傷の場合は、しっかりと傷が治っているかを確認します。見た目には治っているような目でも、完全に治っていない場合があるため、必ず検査を行います。
4.定期検診
慢性疾患で点眼が生涯にわたり必要な場合や、白内障での経過観察では、定期的に目の状態を把握することで悪化を防ぎ、良い状態を維持します。
5.外科治療
白内障など眼内手術が必要な場合には、眼科専門医をご紹介させていただきます。
よくみる病気
白内障
白内障とは、水晶体が白く濁り、視力が低下し、症状が進行すると視覚を失う恐れがあります。人の場合は、60歳代の65%以上が白内障だと言われています。犬の場合においても加齢や、そのほか糖尿病や遺伝疾患により白内障が進行する場合があります。白内障では、視覚が失われていることはよく知られていますが、合併症として緑内障など痛みを伴う所見も認められることから、愛犬の目が白いなと感じられたら、診察を受けていただくことを勧めします。目が白くなっている場合でも、老化による「核硬化症」の場合もあり、その場合は治療の必要はありません。白内障の視覚維持のためには、外科的な手術が必要です。その場合には、眼科専門医のご紹介をさせていただきます。
ドライアイ
ドライアイは様々な原因により、涙の構造が壊れ涙の量が低下することにより眼の表面(角膜)に障害を伴う病気です。この状態を放置すると、目が痛い、目が痒いなどの不快症状が現れます。
- 目を擦っている
- 目やにが多い
- 目が乾いた感じがする
- 目をしょぼしょぼする
上記のような症状が、慢性的、間欠的に見られる場合は、ドライアイかもしれません。深い症状を口に出して伝えることが難しいわんちゃんのために、気になる初見があれば、眼科診察を受けてみましょう。
流涙症
眼の周りが、茶色く涙で汚れるという症状はありませんか? この症状も、実はドライアイに関係すると言われています。涙の成分を構成しているマイボーム腺の機能が低下すると、目から涙が溢れるということが起こります。
また、目を保護する機能が低下すると、眼の表面が白くなる症状が見られることもあります。この様な所見が認められたら、眼科を受診いただくことをお勧めします。