腎・泌尿器科
愛犬愛猫との暮らしの中で、こんなお困りごとありませんか？
- 頻尿・排尿困難
尿意が頻繁にあり、犬や猫が短時間で何度も排尿を試みることがある
排尿が難しくなり、痛がることがある - 血尿
尿に血液が混じっている - 異常な尿量
多尿（多量の尿を排出すること）または少尿（尿の量が減少すること）が見られる
腎・泌尿器科のご案内
腎・泌尿器科は、動物たちの泌尿器や腎臓に関する健康管理と医療に特化した診療科です。当院では、泌尿器の感染症、結石、腎不全、膀胱の異常、前立腺の問題など、様々な腎・泌尿器の疾患に対応しており、様々な医療機器や検査手法を用いて、状態に応じた適切な治療プランを立案します。また病気を予防するために、生活環境や栄養管理、定期的な健康診断などについてもアドバイスさせていただきます。どんな小さな症状でも心配事がありましたら、当院へご相談ください。
腎・泌尿器科でよくみる病気
膀胱炎
膀胱は尿を貯める袋のような器官であり、尿道を通じて外部につながっています。膀胱炎はこの膀胱が感染や刺激によって炎症を起こすことによって引き起こされます。
原因
①細菌感染
最も一般的な原因は細菌感染で、通常は尿道から膀胱に侵入します。
②結石・腫瘍
膀胱内で尿路結石が形成され、これが炎症を引き起こすことがあります。
③異物
膀胱内に異物が侵入し、刺激を与えて炎症を引き起こすことがあります。
④尿路解剖学の問題
尿路の解剖学的な問題が原因で膀胱炎が発生することがあります。
⑤ストレス
生活環境が原因となっていることもあります。
診断と治療について
尿検査や血液検査だけでなく、細菌培養検査や画像検査など様々な検査を行い、診断していきます。治療は原因に基づきますが、多くのケースで抗生物質の投与が行われます。重症な場合や再発が頻繁な場合は、詳細な検査や長期の治療が必要となることがあります。飼い主様は症状を注意深く観察し、早期に獣医師の診断を受けることが重要です。
腎不全
腎不全は、腎臓がその機能の一部または全部を正常に果たせなくなる状態を指します。腎臓は体内の老廃物や余分な水分を排出し、電解質のバランスを維持し、血圧の調整、赤血球の生成など様々な重要な機能を担っています。腎不全が進行するとこれらの機能が低下し、体内の異常な物質が正常に排泄できず、様々な症状を引き起こす原因になる場合があります。
原因
①慢性腎臓病 (CKD)
高齢の犬や猫において、腎臓の組織が慢性的なダメージを受けることがあります。これは加齢に伴って自然に進行することもありますが、他にも炎症、感染、先天的な要因などが関与することもあります。
②糖尿病
糖尿病が未治療で進行すると、高血糖が腎臓にダメージを与え、腎不全の原因となることがあります。
③腎臓感染症
細菌やウイルスによる腎臓の感染が進行すると、腎不全のリスクが高まります。
④腎臓結石
尿路結石が形成され、これが腎臓にダメージを与えることがあります。
⑤先天的な腎臓疾患
生まれつきの腎臓の異常がある場合、これが成長とともに進行して腎不全を引き起こすことがあります。
⑥毒物摂取
犬や猫が有毒な物質を摂取すると、これが腎臓に損傷を与え、腎不全を引き起こすことがあります。
⑦非ステロイド抗炎症薬（NSAIDs）の使用
長期間にわたる非ステロイダル抗炎症薬の使用が、腎臓に悪影響を及ぼし、腎不全を引き起こすことがあります。
治療について
腎不全の犬や猫には、低リン、低たんぱく質、適切な脂質バランスの食事が推奨されます。また、点滴などで水分摂取を心がけ、脱水を防ぐことが重要です。その他にも薬を用いた治療や吐き気、食欲不振などの症状に対する対症療法を行うこともあります。