院長紹介
プロフィール
経歴
1991年3月 | 北里大学卒業 |
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1995〜1996年 | こなか動物病院勤務(青森) |
1996〜1999年 | 千村どうぶつ病院勤務 |
1999年7月 | さくら動物病院開業 |
資格
獣医循環器認定医
獣医循環器認定医とは?
獣医循環器認定医とは、動物の循環器疾患について専門的な知識をもち、他の獣医師に対しても指導できると日本獣医循環器学会に認定された獣医師のことを指します。
資格の取得には、認定試験に合格するだけでなく、主治医として診断・治療した循環器症例30例の一覧表や症例に関するレポートの提出が必要になります。
CCRP (Certified Canine Rehabilitation Practitioner)
CCRPってどんな資格?
CCRPとは、米国テネシー大学獣医学部公認の犬のリハビリテーションに関する認定資格です。資格を取得するには、テネシー大学の講師による講義の実習を受講後、5症例以上の症例報告(ケーススタディ)の作成を行い、さらに認定試験(筆記および実技)に合格する必要があります。一定の基準を満たした人しか、資格を取得できないため、ワンちゃんに対して適切なリハビリテーションを実施できることの保証となります。国内の認定者はまだ数十名しかいません。
当院には整形外科疾患を抱えた患者様も多く来院されるため、手術を行うだけでなく、術後のケアもしっかり行うためCCRPを取得しました。
所属
- 中部小動物臨床研究会
- 獣医循環器学会
- 獣医麻酔外科学会
- 獣医腎泌尿器学会
- 動物臨床研究会
- 動物臨床医学会
- 日本小動物歯科研究会
過去の学術発表
平林院長の想い
私が考える治療〜健康な時から終末期も支える〜
私が診療をする上で基本としていることは「根拠に基づく標準医療」と「治療を諦めない姿勢」です。
同じ治療法であっても、病気の種類や段階によって、得られる効果や予後は様々です。根拠に基づいた診断・治療内容を提案することはもちろんですが、予後までを考えて治療内容を検討いただけるように心がけています。
また、すべての病気が治療をすればよくなるというわけではありません。長期にわたって治療が必要なケースもあります。動物たちの治療を進めていく中で、飼い主様自身がその子の病気や体の状態としっかり向き合い、受け入れていくことも、とても大切です。飼い主様の心が折れてしまいそうな時にも、獣医師としてできる治療は提案し、最後まで一緒に最善を模索したいと考えています。
そして、病気になってしまう前にできる「治療」もあります。ワクチン接種や避妊・去勢手術など「予防医療」と呼ばれるものから、食事管理やリハビリなどもその一つです。薬や手術による方法だけが治療ではありません。毎日の暮らしの中から「健康な状態を維持するための治療」は始まっているのです。適切な飼育・しつけが施されていれば、不慮の事故で亡くなってしまったり、怪我をすることもありません。皮膚の状態を健康に保つことで、皮膚病や寄生虫による病気の予防にも繋がります。このように、動物たちが生き生きと暮らしていくための「治療」を提案することも、大切にしています。
獣医師が「治療」を提案しなければ、飼い主様も広い視野で治療を検討することができません。当院では根拠に基づいた治療を大切にしていますが、標準的な治療方法がまだ見つかっていない病気も残念ながら存在します。そういった場合には、漢方やサプリなど実施できる治療法があれば、提案させていただき、できるだけ多くの選択肢の中から最善の治療方針を立てられるように心がけています。
学び続ける姿勢は獣医師としての基本
来院される飼い主様はもちろん動物の病気に対しての知識はお持ちではありません。さらに、患者である動物たちは言葉を発することができません。その分、獣医師が伝える言葉は重大な意味を持ち、大きな責任が伴うと考えています。受診いただいた飼い主様からの信頼に足るだけの知識、技術を磨き続けることは、動物医療のプロフェッショナルとして基本的な姿勢だと考えています。
獣医療に関わり続ける限り、ただ日々の診察をこなすだけではなく、「より負担の少ない治療法はないか」「新しい治療法や検査法はないか」と探究し続けることが不可欠です。学会や勉強会へ積極的に参加することで、最新の知識を得られるだけでなく、志ある仲間との出会いにも繋がります。多くの先生と意見を交わすことで、治療方法などについての知識を深め、新たな刺激をもらうことができます。
適切な動物医療を提供し続けるために大切にしていること
診察のスタイルや院内の設備は動物病院ごとに様々ですが、CT検査機器やMRI検査機器など、大きな設備が整っているということではなく、1人の獣医師が豊富な知識・技術をもって、どれだけ適切な治療を提案し、実行できるかということが、本当の意味で大切だと考えています。当院では、一人一人のスタッフが高い意識をもって、患者様と向き合うことを大切にしています。
これからのさくら動物病院について
当院は「地域の核となるティーチングホスピタル」を目指して1999年に開業しましたが、さくら動物病院が目指す姿は、これからも変わりません。ティーチングホスピタルとは、最新の研究に精通し、高い水準の動物医療を提供できる病院をさしています。また未来の動物医療を担うスタッフの育成も当院の大きな役割だと考えています。
根拠に基づいた適切な動物医療を提供できるよう、25年以上もの間この地域で診療してきました。開業当初からの想いである「すべてのサービスは患者さんのために」という精神を大切に、同じ志しをもって切磋琢磨し合える仲間たちと一緒に、これからも成長し続けていきます。
社会貢献活動への考え
獣医師の仕事は獣医療を提供するだけではない
当院では、地元の小学校で動物とのふれあい教室や職場体験学習を行なったり、聴導犬・盲導犬の募金活動、清掃活動など、様々な地域活動に参加しています。その他にも小児がん患者の支援活動やチャリティマラソンの運営・企画なども行っています。日々の診療業務は確かに多忙を極めますが、動物病院が社会に還元できることは、もっとたくさんあると思っています。活動を通して、癌を克服した子が獣医師を目指してくれるような嬉しい出会いがあったり、逆に私自身も元気をもらっています。
動物病院も含め、地域や人々が元気な状態が健全な社会だと思いますし、健全な社会との繋がりがあるからこそ、動物病院の経営も成り立ちます。こういった活動は、動物病院で患者様の治療を行うことと同じくらい大切だと思っています。なので、これからも社会の一員として、できることは"ほどほどに”ではなく、「全力で」取り組んでいきたいと考えています。
ライフワークのご紹介
マラソンと仕事は似ている〜平林院長が走り続けるわけ〜
私はマラソンやトレイルランニングをプライベートのライフワークとして楽しんでいます。100kmや200kmもの距離を走るとなると、準備無しでは走れません。まず必要なのは「今のレベルを知るためにやってみること」。マラソンの場合、今の自分はどれくらいの速さでどれくらい走れるかを知る、ということ。現状を知って初めて、いつまでにどういった準備が必要なのか全体像を捉えることができるのです。これは仕事でも全く同じことが言えます。目標を掲げることも大切ですが、今の自分を理解しないままでは、目標と現実のギャップを測ることはできません。動物医療の現場では、一生勉強し続ける姿勢が必要とされます。努力を継続することは、時に多くのエネルギーを必要としますが、マラソンも医療も同じ。続けた者勝ちだと思います。目標に向かって長く走り続けることで、同じ方向を向いて一緒に努力している人が見つかることも大きな喜びです。
できそうにないことに、あえて挑戦する
2011年には世界最高峰のトレイルランレースと言われるUTMBの中の1カテゴリーであるTDSに参加し、フランス・イタリアに位置するモンブランの113kmを走破したり、2015年にはトルコで開催されたIznikUltraで133kmを走破しました。走ることがよほど好きなんですねとよく言われるのですが、実際はそうでもありませんでした。軽い気持ちで参加したハーフマラソンイベントをきっかけに、どんどんエスカレートしていった感じです。走っていると頭のリフレッシュになりますし、そのことに加え私の場合は「一見できなさそうなことに挑戦したい」という思いが走り続けるモチベーションになっています。
大会出場実績
マラソン
2007年 | 第19回萩往環マラニック大会 140km完踏 |
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2009年 | 第21回萩往環マラニック大会 250km完踏 |
2010年 | 第22回萩往環マラニック大会 250km完踏 |
2011年 | 第23回萩往環マラニック大会 250km完踏 |
2012年 | 第24回萩往環マラニック大会 250km完踏 |
2013年 | 第25回萩往環マラニック大会 250km完踏 |
2014年 | 第10回「 川の道」フットレース520km完踏 |
トレイルランニング
2010年 | Shinetsu Five Mountains Trail信越五岳トレイルランニングレース 110km 完走 |
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2011年 | ウルトラトレイル・ドュ・モンブラン TDS 完走 |
2012年 | ウルトラトレイル・ドュ・モンブラン UTMB 完走 |
2012年 | 第1回ウルトラトレイル・マウントフジ |
2014年 | ウルトラトレイル・ドュ・モンブラン UTMB 完走 |
2015年 | イズニックウルトラ 130km完走 |