よくあるご質問

Q&A

老齢検診って必要ですか?

2018.05.25

Q老齢検診って必要ですか?具体的な検査の内容、費用等を教えてください。

A. 7、8歳を超えるといわゆる「シニア」の年齢層になります。
シニアに入ってから年1回以上の検診をお勧めします。

ペットを飼っているみなさんは
「我が子には健康に長生きして欲しい!」と願っていると思います。

しかしながら年齢を重ねるごとに病気のリスクが増えていくことは避けられません。

元気がない老齢の白い犬

健康でいること、長生きすることの秘訣は
日常生活を整えることはもちろん、病気を早期に見つけ、早期に治療を開始することです。

「元気がない」「食欲が落ちてきた」など症状が出てからの検査・治療では、
病気が進行してからの治療となってしまいます。

こうなると同じ治療を行っても早期発見の子と比べて、良い治療経過や予後が得られないことも多々あります。
そこで今回は病気を早期発見するために当院で行っている【老齢検診】についてご紹介します。

●老齢検診スタンダートセット(要予約)

病気を早期に発見するための老齢検診

流れ:
朝ごはんを食べていない状態で9時〜11時に来院していただき、半日お預かりで検査を行います。
午後の診察時間でお迎えに来ていただき、その際に検査結果のお話をさせていただきます。
※腹部超音波検査の際にお腹の毛を刈らせていただきます。

費用:
2万円(税抜き)

特典:
もれなくシニアにお勧めドッグフードも付いてくる!!
各種検査をそれぞれ別々で行うと25000円程度かかるところがセットでお得。

検診内容:
獣医師による聴診、視診、触診に加え、 一般血液検査、血液生化学検査、レントゲン検査(胸部、腹部)、胸部超音波検査、腹部超音波検査、心電図検査

各種検査の特徴を簡単に解説します。

・ 一般血液検査:
赤血球や白血球、血小板を評価することで貧血や炎症の有無を調べます。

・ 血液生化学検査:
腎機能、肝機能をはじめとし、各種様々な臓器の指標となる項目を測定します。血液生化学検査自体は日常的に行われる検査ですが、老齢検診の際には隅々まで各種項目を測定しています。

・ レントゲン検査:
血液検査で全ての病気が見つかる訳ではありません。血液検査で見つからない病気はレントゲン検査や超音波検査などの画像検査が活躍します。
レントゲン検査では肺や気管支、心臓など胸部の病気はもちろん胸の中やお腹の中にあるがんの発見や関節炎、骨の変形など骨関節の病気を見つけることができます。

・ 胸部超音波検査:
犬の死因の第2位は心臓病と言われています。(1位はがん、3位は腎臓病)
全ての心臓病が聴診で見つかる訳ではありません。
また聴診では重症度や心臓にどれほど負担がかかっているのかを知ることができません。
そこで超音波検査で心臓動き、弁や血液の流れを観察します。
一度悪くなった心臓は基本的に良くなることはありません。
まさに早期発見、早期治療が大切になる分野です。

・ 腹部超音波検査:
超音波検査の強み痛みなど動物に対する侵襲が少ない検査でありながら、各種臓器の大きさや形だけではなく、内部構造を覗き、評価することができることです。
胃や腸などの消化管、肝臓、腎臓、脾臓、膀胱、前立腺(オスのみ)などの主要臓器はもちろん、胆嚢や副腎、膵臓などマイナーな臓器もすべて評価できます。

・ 心電図検査:
不整脈の検出や心臓病の発見に役立ちます。

日常的に老齢検診を行なっていると、上記の検査をすることで、

  • さらなる検査が必要な子や早期治療をお勧めする子
  • 食事や生活環境の改善が必要な子
  • 定期的に検診を行なったほうがいい子
  • などシニア層の8割以上の子で何かしら異常所見が見つかります。

    血液検査や画像検査をはじめとする各種検査で早期発見・早期治療に繋げましょう!

    また、上記のセットコース以外にも犬種や年齢、費用等のご希望に応じて、それぞれの子に合った検診も承ります。

    お気軽に獣医師にご相談ください!