【まずはじめに〜爪切りってなぜするの?〜】
・爪が長いと物に引っかかって根元からはがれる、折れる可能性がある
・爪が伸びすぎていると自分のからだを傷つけてしまう
(例えば…顔周りを掻いたときに、眼や耳を傷つけることがある)
・爪を伸び続けたまま放置すると肉球に刺さってしまう
・爪が伸びるとともに爪の血管や神経が伸びてしまい、痛みや出血の原因となる
・爪でパッド(肉球)が押し上げられ歩きにくくなる
(指、足首、骨格に異常な力が加わり健全性が維持できなくなる)
このようなことが起こらないように、爪の伸び具合に応じ爪切りをする必要性があります。
【爪切りに使う道具】
・爪切り(ギロチンタイプ、ニッパタイプ、ハサミタイプ)
→犬種や爪の状態により使い分ける
・ヤスリ(なくても良い)
・止血剤(当院ではクイックストップを使用)
【爪切りの正しい持ち方】
本体の動かない方を利き手の親指で持ち、バネを抱えるように持ちます。
(バネ側を親指で持つ!と覚えてください)
【爪切りを行う前にボディーチェックをしましょう!】
切り残しなどをしないよう、爪の状態チェックをします
犬種により、後肢にも狼爪(ろうそう)が生えている場合があります。
また、巻き爪になっている場合はギロチンタイプでは切れないことが多いため、ニッパタイプの爪切りの準備をする必要があります。
(巻き爪になっていて、肉球に刺さっている等の場合は動物病院を受診してくださいね)
【手順】
➀爪切りは利き手で持ってください。
利き手ではない方で足を後ろ側へ持ち上げ、 爪の長さを決めます。
目安:根元から1センチくらいのところ
犬を立たせ、爪先が地面に着かない長さ
肉球から直線上までは切れる
②利き手ではない方で肉球と爪の付け根をしっかり固定し、ぎゅっと爪を押し出します
※猫ちゃんについても同様に、爪を押し出して爪全体が見られるようにします。
③まずは素早くまっすぐに切ります
④次に角を切り落とすようにしながら、少しずつ斜めに切り、だんだん短くしていきます
※猫ちゃんの場合は少しずつ切るのではなく、一度で短く切ることを心掛けましょう。
⑤ヤスリをかけましょう
ヤスリをかけるメリット: 爪がより丸くなり、怪我をしにくくなる
引っかかりが少なくなり、見た目も美しくなる
➅最後に爪先を指で触り、引っ掛かる部分がないか確認し、完了です!
【切り方のコツ】
〇まず1本目は慎重に少しずつ切り、爪の長さの基準を決めましょう
〇爪を横から見たときに、血管が透けて見えるため、それより少し手前で切ります。
〇爪はだいたい同じ長さに切れるため2本目以降は、1本目の長さと比べながら切ります。
〇切り進んでいくと、切り口の爪の真ん中が硬く乾いた部分から
触ると少し湿ったような柔らかい感触の部分になってきます。
(自分の爪先で確認すると分かりやすいです) その部分になったら爪切り終了の目安です。
黒爪の子は特にこの切り口を一つの目安として切り進みます。
(湿ったような柔らかい部分に近づいてくると、血管が近づいているということになるため、嫌がる子もいます。そういった場合も爪切り終了の合図になります)
【爪切りの頻度】
爪切りの頻度は個体や生活環境によって異なるため、実際に爪の長さを見て判断します。
少なくとも1か月に1回を目安とし、こまめに爪の状態をチェックしてあげてください。
また、室内外の子はフローリングの床などが歩行時にカチャカチャ音が出る場合も爪切りの目安です。
爪切りや日々のお手入れで お困りのことがあれば お気軽にスタッフまでご相談ください!