まずは子猫の保温
子猫を拾ってきたとき
まずやるべきことは保温です。
生まれたばかりの子猫は体温調節をすることが出来ません。
寒くない時期でも弱っているようであれば温めてあげましょう!
子猫の保温方法
①段ボールなどにタオルを敷き、子猫を入れる。
②湯たんぽ、使い捨てカイロ、保温ヒーターなどで子猫を保温する。
!!注意!!
低温やけどに注意して、ヒーター類と子猫の体が直接触れないように気を付けましょう。
(湯たんぽ、カイロはタオルを巻くとよいです)
一度、動物病院にいきましょう
もし先住猫がいる場合…
拾った子猫と先住猫は最初は一緒にしてはいけません。
伝染性の病気を持っている可能性があるので、獣医師がまず診断をします。
原則ワクチンプログラムが終了するまで接触させないことが大切です。
先住猫がストレスを持つ場合があるので、慣らすのもあせらず徐々に行いましょう。
健康状態を把握する為と、生後何日か確認するために一度来院していただくことをお勧めしています。
週齢により、ミルクか離乳食か固形フードか与えるフードが変わってきます。
ミルクを与えることに慣れていないと誤嚥してしまう(気道にミルクが入ってしまう)
可能性もあるので、ミルクの与え方含め説明させていただきます。
日々の成長を記録することもお勧めしています。
体重、食事(種類、1回量、時間、回数)便の状態を記録しましょう。
体重が増えない、下痢など体調に変化があればすぐに来院してください。
体調が落ち着いて、環境にも慣れてきたらそろそろワクチンの時期です。
ワクチン接種は、母子免疫が消失してから、できるだけ早い時期(感染前)に行うことが理想的です。
しかし、あまり早すぎると、抗体を産生する能力が備わっていない可能性があり、
この場合は接種しても効果はありません。
当院でのワクチンスケジュールを紹介します。
☆初年度生後45日以上~2か月齢…3種混合ワクチン
↓1か月後
3種混合ワクチンor4種混合ワクチン追加接種
4種混合ワクチンを打つ場合はその前にウイルス検査(猫白血病ウイルス感染症、猫免疫不全
ウイルス感染症)を行います。
☆8か月以上の子は3種or5種を接種、その後1年後に追加接種
☆初年度以降は毎年1回の接種
・3種混合ワクチン
…猫伝染性鼻気管炎、猫カリシウイルス感染症、猫パルボウイルス性腸炎
・4種混合ワクチン
…猫伝染性鼻気管炎、猫カリシウイルス感染症、猫パルボウイルス性腸炎、猫白血病ウイルス感染症
猫を飼うのが初めてですと、色々心配なことがあるかと思います。
些細なことでもかまいませんので、お気軽に相談してください。