トリミングを始める時期は?
子犬のトリミングをはじめる時期として適切なのは、生後3カ月以降だと言われています。
その理由としては、まだ成長段階のある子犬に対して、長い時間おとなしくしていることや、聞きなれないバリカンの音を聞いたり、知 らない人の手によるシャンプーをされたりということは、ストレスにつながります。
子犬の精神的・身体的負担を考え、精神的に落ち着きだす生後3カ月を過ぎてからが好ましいと されています。
トリミングの前に
- 外部寄生虫の予防(特にノミ・ダニ)
- 内部寄生虫(特にフィラリア症や消化管に寄生する虫)
- 狂犬病ワクチン接種
- 混合ワクチン接種
ノミやダニなどの寄生虫は、ほかのワンちゃんにうつしてしまう恐れがあるため、必ず予防するようにしましょう。
同じく内部寄生虫の感染症になった時も、完治するまでトリミングは控えてください。
皮膚炎などがある場合には、事前に獣医師の診察を受けて、トリミングが可能かどうか確認しましょう。
また、「狂犬病予防接種」と「混合ワクチン」の接種のあとのトリミングは、ワクチン接種直後ではなく、1~2週間以上経ってからにしましょう。
そもそも、子犬にワクチン接種が必要なのはどうしてでしょうか?
1つの理由としては、法律で狂犬病予防接種が義務付けられています。 狂犬病は犬だけでなく人間にも感染してしまう恐ろしい病気です。感染して発症してしまったら死に至ります。非常に恐ろしい病気です。なので、犬には狂犬病予防接種が必要です。
狂犬病予防接種は、混合ワクチン接種1か月後に勧められています。生後3~4か月ごろに狂犬 病予防接種することが多いようです。その後は1年に1度狂犬病予防接種をすることになりま す。
子犬にワクチン接種が必要な理由のもう1つの点は、さまざまな病気に抵抗するためです。 子犬は生後時間が経つと、親からもらった免疫が失われていきます。その時期からは自分たち で免疫を作る必要があるのです。この時に混合ワクチンを接種することで病気に必要な抗体が獲得され、病気の予防が可能になるのです。 混合ワクチンには5種混合ワクチンと10種混合ワクチンがあります。10種混合ワクチンの方が多 くの病気を予防できるので、より安全だと言えるでしょう。
トリミング当日の注意点
トリマーさんにおまかせという飼い主さんもいますが、希望するスタイルがあれば具体的にオー ダーするといいでしょう。モデルの写真があるとなおいいです。犬種ごとのカタログ雑誌やSNSの 写真などを見てみると、素敵なカットスタイルに出会えます。
犬の毛質や毛量によっては、モデルとまったく同じとはならないこともあります。特に毛が柔らか い子犬のうちは、成犬のようなスタイルにはならないもの。毛が生えそろうまではパピーカットを オーダーするといいでしょう。
トリマーさんにけがをさせてしまう恐れのある“噛み癖”持ちの犬の場合は、必ず事前に申告するようにしましょう。わんちゃんのストレスを考えて、カットやシャンプー提案したり、早く終わる用意2人で対応するなど、ワンちゃんにとっても安全にトリミングが行えるようにしてもらうことができます。その場合、サロンによっては「噛み癖のある犬はお断り」であったり、追加料金がかかったりする場 合もあります。
また、トリミングにかかる時間は犬のサイズにもよりますが、2時間から長い場合で5、6時間にな るケースも。犬の体にも少なからず負担がかかるものです。とくに子犬やシニア犬は体調に注意 し、少しでも不安なことがあればトリミングをお休みして様子を見てください。
子犬ちゃんのトリミングをしたい!とお考えお方は、まずは相談してみてください。