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2018.03.19
よくあるご質問
足を最近よく舐めるのですが大丈夫でしょうか?

いつも手足を舐めるクセがあり、
たまに舐めすぎて炎症を起こす子がいます。


犬が手足を舐める行動は正常な行動(グルーミング行動)の場合もありますが、
舐めすぎて皮膚炎を起こす場合は治療が必要となります。

手足を舐めて皮膚炎を起こす原因として、
大きく分けて3つの可能性があります。

1. 身体的な問題:皮膚の異常
2. 身体的な問題:皮膚以外の異常
3. 行動学的・精神的な問題

①皮膚の異常

細菌、マラセチア、アレルギーなどによるかゆみや、異物、化学物質などによる
物理的な刺激で起きている可能性があります。

②皮膚以外の異常

関節の痛みやてんかんの部分発作による行動、
その他胃腸障害でも起こると言われています。

③行動学・精神的な問題

正常な維持行動(グルーミング)である場合や、
不安・恐怖、欲求不満などの一時的なストレスや興奮による一時的な行動でも起こります。

これが何度も繰り返された場合、頻度や持続時間が長くなります。
さらに慢性的・長期間にこの状態が続くと、犬自身で行動制御が不可能となり、
ここまでくると不安やストレスなど状況には関係なく発生することになります。

この場合は行動治療(飲み薬など)が必要となるかもしれません。

そして関心を求める行動として足裏を舐めることがあります。
犬が四肢を舐めることを飼い主が気にかけて、
声をかけていたり撫でたり抱っこしたりしてやめさせるなど、
舐める行動に対して犬を構う場合
犬はその行動をすれば飼い主の気が引けると認識します。

 

 

◯治療は?

まずはどのような状況やきっかけで舐める行動が起きているか考え、
その状況やきっかけが起こらないように気をつけてください。

舐める行動を癖にしないために、
舐めている時間が短い場合や皮膚炎を起こすほどでない場合は
舐めても無視して放っておくことも大切です。

同じ部屋にいるときに舐めるのであれば、
部屋から黙って出ることも効果的かもしれません。

また舐める行動に対して犬を叩いたり声で叱ったり、
身体を押さえて舐めないようにするなどの罰は絶対にしてはいけません。

それによる不安や恐怖はさらに舐める行動を悪化させる因子になります。

◯かゆみ?クセになっている?

最初はアトピー性皮膚炎で足を舐めていて、
治療を行っても足を舐め続けるということがあります。

これは最初はかゆみで舐めていましたが、
舐めたら飼い主さんが構ってくれることを学習してしまい
関心を求めるために行っている可能性もあります。

どちらにしても、足に皮膚炎が起きているようであれば診察にくることをお勧めします。

◯家で注意することは?

1. いつから舐める行動が始まったか?始まった時期に何か環境に変化があったか
2. 日常生活のいつ、どこで、誰がいる時、誰がいない時に舐めるか
3. どのくらいの頻度か
4. 舐める行動はどのくらい時間が続くのか
5. 舐めるきっかけや状況はどんな時か
6. 舐めると周りの人はどんな反応を示すか
7. 犬はその反応に対してどんな反応を示すか
8. 犬の日常生活での行動は舐める行動により影響されるか

来院前にこのあたりに注意して観察し、治療の必要性や方向性を判断します。

足を舐める行動は犬によく見られる行動ですが、
飼い主さんの判断で自分なりに対応しているとひどくなることがあります。

くれぐれも叱ったりかまいすぎたりしないよう、
困ったら病院に連れてくることをお勧めします。

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