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2018.03.29
よくあるご質問
犬と猫の食事管理をしたいのですが、食事は何をどのくらいあげたらいいですか?

 

今回は犬や猫の食事管理についてまとめました!

お食事を選ぶときのポイントは
それぞれのライフステージに適した食事を選ぶことです!

食事をどのくらい与えたら良いかは体重や1日に必要なエネルギー要求量、

フードの種類によって違ってきますが、簡単な計算方法があります。お気軽にご相談くださいね。

 

①まずはじめに、フードのパッケージを見てみましょう。

「総合栄養食」という表示はありますか?

「総合栄養食」とは、水とその食事だけで健康が維持できることを目的として作られており、毎日の主食に適したペットフードといえます。

その他にも「一般食」「副食」「栄養補完食」「おやつ」などと表示がされているものがありますが、これらは、嗜好増進等の目的で与えるペットフードであり、これだけでは犬・猫の栄養バランスを満たしておらず、主食には適していません。あくまで補助的に与えるものになります。

一度、フードのパッケージを確認していただき、それぞれのライフステージに合わせた「総合栄養食」を選んであげてください。

②次に、今の体型や体重はどうでしょうか?

痩せすぎたり、太ってはいませんか?

適正体重は、同じ犬種や猫種でも骨格や筋肉量に違いがあり、見た目では判断できません。実際にさわって確かめることが個体に応じた適正体重の評価には重要です。

院内に模型がありますので、実際にさわって、自分のわんちゃん・ねこちゃんと比べてみてください。 

*一般的には5段階評価で、3が適正、数字が小さくなると体重不足、大きくなると過重というスケール。

このスケールはBCS(ボディコンディションスコア)といい、食事の量を決めるにあたり、とても重要になっていきます。

もし適正体重ではない場合は、BCSを評価し、現在の体重に係数を<かける>もしくは係数で<わる>ことで適正体重を求めることができます。

BCS1= 理想体重=体重×1.2

BCS2= 理想体重=体重×1.1

BCS4= 理想体重=体重÷1.15

BCS5= 理想体重=体重÷1.3

 

③次は1日に必要なエネルギー要求量(カロリー)を求めていきます。

1日に必要なエネルギー要求量は個体差があり、さらに年齢、環境、性別、活動レベルによっても違いがあります。このため、個体に適した条件を考慮したうえで決定した係数を掛けて算出したものが、1日あたりのエネルギー要求量となります。

係数

<犬>

幼犬      ×2.0

成犬(~6歳) ×1.6

高齢犬(7歳~)×1.4

減量      ×1.0

 

<猫>

幼猫      ×2.0

成猫(~6歳) ×1.2

高齢猫(7歳~)×1.1

減量      ×0.8

 

1日あたりのエネルギー要求量=30×体重㎏+70=○○kcal←このカロリーに係数をかけ

○○kcal×係数=△△kcal←これが1日あたりのエネルギー要求量となります

 

④最後にフードのパッケージに記載されている代謝エネルギー(フード100gあたりにどのくらいカロリーが含まれているか)を確認します。

だいたいフードのパッケージの裏面に(○○kcal/100g)という記載があると思います。

 

⑤②~④で求めた数字を使い、食事の量の計算をしていきます。

計算式はこうなります。

1日あたりの給与量(g)=

1日あたりのエネルギー要求量÷フードの代謝エネルギー(kcal/100g)×100

 

○実際に1日あたりのエネルギー要求量と1日あたりのフード量を計算してみましょう!

【例1】 ・体重3.0㎏(BCS 3 理想的)

・雄(去勢済)

・成犬(3歳)

・フード 満腹感サポート 269kcal/100g

①今の体重が理想的なので、このままの体重を使う。

体重=3.0㎏

②理想体重をもとに、1日あたりのエネルギー要求量を求める。

(30×体重3.0㎏)+70=160kcal

③係数をかけて、160kcal×1.6=256kcal

1日あたりのエネルギー要求量=256kcal

④ペットフードそれぞれの100gあたりの代謝エネルギーを使い、1日あたりのフード量を求める。

256kcal÷269kcal×100=95.16、、、

95g/日

 

1日あたりのエネルギー要求量 256kcal

1日あたりのフード量     95g

 

【例2】 ・体重6㎏(BCS 5 肥満)

・雄(去勢済)

・成犬(3歳)

・フード 満腹感サポート 269kcal/100g

・ダイエットさせたい!

 

①BCSを評価し、理想の体重を求める

現在の体重6.0㎏÷1.3=4.6、、、

理想体重=4.6㎏

②理想体重をもとに、1日あたりのエネルギー要求量を求める。

(30×理想体重4.6㎏)+70=208kcal

③係数をかけて、208kcal×1.0=208kcal

1日あたりのエネルギー要求量=208kcal

④ペットフードそれぞれの100gあたりの代謝エネルギーを使い、1日あたりのフード量を求める。

208kcal÷269kcal×100=77.32、、、

77g/日

 

DER(1日あたりのエネルギー要求量) 208kcal

1日あたりのフード量          77g

 

最後に…

療法食とは特定の病気などに栄養的に対処するために栄養バランスが考慮され、専門的なアドバイスや指示にしたがって与えることを意図したペットフードのことです。多くの製品は総合栄養食と同等のバランスを満たしていますが、病気を管理するための特殊な組成をもつ食事のため、獣医師の指示にしたがって、動物病院から購入しましょう。自己判断での切り替えや購入、またはネット通販からの購入はおすすめしません。

ダイエット用の食事や皮膚の健康、心臓や腎臓、関節に配慮した療法食が各メーカーから発売されています。

今の体型や健康、また食事の量や種類が気になる場合は獣医師にご相談ください!

 

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