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リンパ球療法

リンパ球療法とは

悪性腫瘍に対する治療は
①外科切除、②抗がん剤、③放射線療法、が知られていますが、
いずれも強い副作用や手術などによって体力を 奪う場合があり、
食べれない、吐く、下痢するなど生活の質(QOL)を低下させます。

今、第4の治療として注目されているリンパ球療法のメリットは、自分の
リンパ球が使われるため、副作用がないという点です。

①~③のさまざまな治療と組み合わせることで、副作用が軽減できます。
また入院せずに2週に一度の点滴のみで治療が行われるため、
家族と過ごす時間が長くなるなどのほかの方法ではとても間に合わないような
末期の治療に適しています。


メリットと適応:

  • 自分のリンパ球が使われるため、副作用がない
  • ①外科切除、②抗がん剤、③放射線療法、④温熱療法
    との組み合わせが可能で、各々の副作用を軽減できる
  • 2週に一度の点滴のみで治療
  • 治療する時期を選ばないため、末期でも自宅で過ごす時間が長くなる

デメリットと不適応:

  • 大きな固形のガンに効かない
  • リンパ腫、白血病に使えない

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活性化リンパ球免疫療法の方法

1985年、アメリカのRosemberg博士が試験管内で増殖活性化させたリンパ球を、
人間のがんの治療に用いて良好な結果を得たと報告しました。

関根らは、肝臓癌の手術後リンパ球療法を投与群と非投与群に分け、無再発および延命効果を比較、効果が明らかに優れていることを統計学的に証明しました(2000年、LANCET)。

また脳腫瘍、腎癌、前立腺癌、子宮癌等についても、ヒト医療機関からその効果についてのエビデンスや症例報告も多い外科的治療、化学療法、放射線療法といったガン3大療法との併用も可能であり、人間のがん治療の「第四の選択肢」として実用化され、他の療法による副作用の軽減といった効果も期待できます。
副作用がほとんどなく、採血、点滴だけなので、自宅から療養でき家族との時間がもてるようになります。
さらに、他の治療と異なり一般状態が悪くても治療は可能です。

現在では多くの大学病院が高度先進医療としてこの免疫療法を取り入れ始めているだけでなく、専門のクリニックもたくさんできるようになりました。

方法:
ペットから採血の少量の血液からリンパ球のみを取り出し、約2週間という短期間に約1,000倍に活性化増幅させたものを点滴で体内に戻します。
活性化し増幅した細胞のほとんどが活性化Tリンパ球です。
Tリンパ球は、癌細胞やウィルスに感染した細胞などの異常な細胞を排除する役割を担っています。

リンパ球が癌細胞を排除する動画を見る

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Tγδ(ティー・ガンマ・デルタ)免疫細胞療法

活性化リンパ球免疫細胞療法のなかにも、いくつかの種類が存在します。
もともと細胞数の少ないTγδ免疫細胞の場合、採血した血液の中のリンパ球中3~5パーセントしか含まれていません。Tγδ(ティー・ガンマ・デルタ)免疫細胞療法は、リンパ球の中でも特にがん細胞への攻撃性の高いTγδ免疫細胞を選択的に増殖させて投与し、治療をおこなう療法です。
Tγδ(ティー・ガンマ・デルタ)免疫細胞は、強い腫瘍細胞障害性を持っています。
Tγδ細胞では、組織適合性抗原に関係なく標的腫瘍細胞の標的抗原を認識して攻撃します。Tγδ(ティー・ガンマ・デルタ)免疫細胞を選択的に増殖し投与すれば、強い抗腫瘍効果が期待できます。採血時の細胞数が非常に少なく、個人差も大きいため、採取する血液量は多くなります。
また細胞数が非常に少ない場合や必要量の採血ができない場合、当療法を実施できないことがあります。

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活性化リンパ球による治療の流れ

治療の流れ図

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培養パックの開発

培養パックの開発
[写真1] リンパ球を分離
[写真2] 半分に仕切った抗CD3抗体固相化パックに培養液と一緒にリンパ球を混ぜて、培養します。
[写真3] 1週間後、顕微鏡で増殖を確認します。
[写真4] 仕切りを外し、培養液を変えたら、まだ使用していない半分のスペースも使用します。

従来のフラスコを移動するやり方では、習熟度によりコンタミ(菌が混ざって増殖してしまう)ことが起こります。この培養パックなら、そのリスクを抑えられます。

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